越乃寒梅の話1

 先週、新潟へいってきました。新潟市にはF子(三女)がいて、大学に通っています。
 昨年、彼女は、一応A判定の前期大学入試を思わぬ不合格で、後期入試のため、準備も、下調べもしていない新潟へ、あわただしく出掛けることになり、方向音痴の母(私の妻)とでは不安だという理由で、急遽私が同伴することになりました。
 行きの特急北越の車中で、新潟には越乃寒梅という1万2千円もするすごいお酒があるという話を娘にしました。おおよそ25年ほど前のことになりますが、店のお客さんで酒屋の奥さんN さん(私の大学の先輩)が、とても酒好きで、お酒の話も面白く、島根の李白や高知の酔鯨など、定期配本のように頒布してもらっていたことがありました。そのNさんが、越乃寒梅を仕入れたくて努力したけど、送られてきたのは1本だけ。1本1万2千円。1本しか入手できなくて頭にきて飲んでしまった。という話です。へ~ぇと、娘もびっくりしていました。
 試験が終わり、さっぱり気持ちを切り替えようと、帰りは古町でバスを降り、カミフルを通って白山神社、信濃川を渡って万代シティへと遊び回りました。その途中、伊勢丹で娘は越乃寒梅を見つけたのですが、3千5百円前後の価格が付いていて、1万2千円じゃないと私をからかいます。値下がりしたのかなと取り繕いました。
 合格が決まり、娘が高校に報告のため出掛けると、なんと担任の先生が同じ大学(同学部)のご出身で、「僕の後輩になる」と喜んでくださり、盛り上がった中で、この越乃寒梅の話もしてきたそうです。先生は越乃寒梅にも色んな種類があるからとの答えだったそうだけど、娘には、1万2千円もすると言っていたのに3千円余りだったのに慌てている父親の様子が大変可笑しかったのだろうと思います。
 そこで、入学準備に出掛けた帰路、大学近くのイオンで越乃寒梅白ラベル1本1万2千円ではなく3千7百8十円也、父(娘の祖父)のお土産に買いました。
 その他、駅のココロ朝日山で高橋留美子『めぞん一刻』ボトル(ふじの井)ビギナーパック1本と、うみてらす名立で加賀の井を1本を買いました。高橋留美子と加賀の井はM子(長女)関連なので次回に。
 という訳で購入した越乃寒梅でしたが、父は大変なよろこびかたでうまいうまいの連発。私の方も、それまではどちらかというと日本酒は苦手な方で、長女関連でなんとなく買ってきたお酒がとてもうまいのにびっくり。途端にインターネット検索の虫が騒ぎ始め、無茶苦茶日本酒調べがスタート。現在、日本酒大フアン進行中です。 つづく

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本と映画とパソコンと写真とお酒が大好き。
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