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み ん な 元 気 に な る 絵 本

おばあちゃんのにわ

おばあちゃんのにわ表紙絵  昔、ニワトリ小屋だったという建物に少々手を加えて住んでいたおばあちゃんの庭は、庭というより畑です。そこでは、トマト、キュウリ、ニンジン、リンゴ、ジャガイモ、ニンニク。そして、ビーツも採れます。自慢じゃないけれど、今の季節なら、我が家の畑でも食べ切れないくらいのトマトやキュウリ、ジャガイモが採れます。でも、ビーツはないなあ。それもそのはずで、ビーツはロシアや東欧の料理によく使われる野菜で、日本ではまだ生産量は少ないのです。
 忙しい両親に代わって、朝ごはんを作ってくれるおばあちゃんは、大きなおわんいっぱいのオートミールに季節の野菜を入れ、その中には必ずビーツが入っていました。
 おばあちゃんと孫のジョーダンさんはあまりおしゃべりをしません。ポーランドからカナダに移住したおばあちゃんは、新しい土地の言葉をあまりしゃべれないのです。おばあちゃんは、ジョーダンさんが全部食べ終わるまで、じっと見ていて、食べものをうっかり落としてしまうと、拾って大事そうにおわんに入れてくれます。
 お母さんの話では、「おばあちゃんは昔、長い間食べるものがなくて困ったことがあった」そうなのです。
 食べ終わると、おばあちゃんが学校まで送ってくれます。雨の日も。雨の日はひとつ仕事が増えます。おばあちゃんが用意してきたビンに、ミミズを拾って入れるからです。土のない道路に出てきたミミズを拾い集めて自分の庭に持ち帰り、丁寧に埋め戻してやります。そうすると土の栄養分が増えるのです。
 年老いてからのおばあちゃんは、ジョーダンさん家族の家で過ごすことになり、孫に食事を運んでもらうようになりました。世話する人がいなくなった庭は荒れてジャングルのようになってしまいました。
 ジョーダンさんは今でも、亡くなったおばあちゃんがしていたように、雨が降ったらミミズを拾いに行っているそうです。言葉では伝え切れなかったおばあちゃんへの思い、おばあちゃんからの思い、ミミズを拾って土に戻すたびに、少し伝わっているような気がします。
 ちなみに、ポーランド語で「おばあちゃん」は「ババ」だそうです。びっくりですね!

 

ジョーダン・スコット 文 シドニー・スミス 絵 原田勝 訳 偕成社 1,760円
(2023年 ’令和5年’ 8月27日 304回 杉原由美子)

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カテゴリー:2023年

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