糸魚川で化石展を見てきました

糸魚川へ「糸魚川の化石展」を見に行ってきました。この展示会は、「糸魚川の町屋文化を守り伝える会」(児童文学作家の小川英子さんが代表をしている)が、糸魚川市本町の旧倉又茶舗(小川さんの生家)を会場にして開催しています。で、本当のことを言えば、私は化石のことは全く分からない門外漢で、この会場の中に木村太亮さんの壁画があるというのと、木村さんの恐竜カードが販売されているというのを目当てに、それと会場のお向かいが「加賀の井」の蔵元さんであることなどなどに突き動かされて、「糸魚川の化石展」最終日の前日に、急遽「明日出掛ける」と決めました。

今日は暑いぞと確信させる7月末日の早朝、富山を出発。糸魚川についた午前9時半ごろで、もう大変な暑さでしたが、本町の通りに入ると冬の豪雪のための雁木が、この強い日差しを遮ってくれて、歴史を感じる町屋づくりと相まって涼しくさえ感じます。その雁木通りを歩いていくと、「糸魚川の化石展」の立て看板が見えてきました。入り口が開放されていて、明るく入りやすい雰囲気です。まだ、開場早々という感じで、パンフレットを揃えたり、蚊取り線香に火をつけたり、お茶の準備をしたりと忙しく立ち働いておられる最中の、旧倉又茶舗の家主で、児童文学作家の小川さんが、笑顔で迎えてくださいました。
itoigawa
早速、化石の説明になって、フォッサマグナの糸魚川地域に限らず、富山県も化石の宝庫で、「おわら風の盆」の八尾町辺りは、化石の上に街があるといっていいくらいだそうで、へぇ~初めて知りましたって感じ。展示されている化石は手に取って見ることができて、まあるい泥団子のようなものがいくつも展示されていて、そういう形のものは中に化石が入っているそうで、それぞれ真っ二つに切断されていて、開いて中の化石を見ることができました。その中の一つに、二枚貝の「フナクイムシ」の化石があって、「えっ!今年の春に古町の居酒屋「五郎」で、確か「フナクイムシの刺身」って説明受けたと思うんですが、食べましたよ。美味しかったですよ」って思い出したのですが、小川さん「えっ!ほんとに食べれるの」と化石のフナクイムシを見ながら不思議顔。化石展のスタッフの方にお聞きしようと話していたところに、糸魚川ジオパーク認定ガイドのFさんが現れて、「たぶん食べたのは、フナクイムシでしょう」との回答。私の情報が正しそうなのには、ほっとしたのですが、化石を見ながら、コレたべたのかなと思うと複雑な気分になりました。
この後Fさんは、けっこう長時間にわたって、化石のこと、化石の歴史的なこと、地理的なこと、日本列島が形作られてきた過程、フォッサマグナのことなどなど熱心に分かりやすく説明してくださいました。フォッサマグナという言葉は知っていましたが、今まで全く違う理解をしていて、フォッサマグナのお話にはとても興奮しましたし、化石の魅力も少しは理解できたかなと感謝しています。「先達はあらまほしき事なり」であります。

Fさんのお話に夢中になって、木村太亮さんの壁画を見に来た第一の目的を忘れるところでした。小川さんにお願いすると、町屋の奥に案内してくださいました。お店だったエリアから通り土間に入ると、立派な吹き抜けの天井があり、流し場には井戸が生きていて水道水と冷たさ比べができます。奥に広い町屋づくりをず~っと入っていくと、中ごろに内蔵があって、住居エリアがあって、その奥に広い土間があって、本日のイベントのためのブルーシートが敷かれていたのですが、その壁面に目的の壁画がかけてありました。壁画は切り絵で創られていて、本日のイベントと同じように、ワークショップを開催して、木村さんと子どもたちが、木村さんの用意したオリジナルの彩色紙を使って創り上げたものなのだそうです。一つ一つの魚やフクロウの形や表情が面白く、子どもたちが木村さんとのびのび創り上げたのだろなぁという様子が窺えました。
とても楽しい化石展でした。
kimura

「糸魚川の化石展」会場、旧倉又茶舗を出て時計を見ると、正午をとっくに過ぎていたので、斜め向かいにある、木村さんも入ったという、「そば処泉屋」さんでお昼にすることにしました。注文は、ざるそばです。妙高山麓のそば畑で収穫した霧下のそば粉で打ったそばだそうで、とてもおいしいそばでした。春に深大寺の「一休庵」さんで十割山菜そばと天ざるそば(十四代呑みました)をいただいて以来の、本格的そばって感じです。ただ、薬味が(たぶん)ネギ坊主(の乾燥野菜)がまるごと二個付いていて、これは初めての経験です。私は百姓なので、ネギ坊主というのは、ネギ栽培のピーク時を意味するもので、出てくるとこれば採ってしまいます。てんぷらにして食べると美味しいらしいのですが、大半は「石油を作る」と冗談を言って、草と一緒にたい肥作りへ。糸魚川では、そばの薬味にネギ坊主を使うのですね、処変われば、ですね。まるごとはちょっと苦いので、刻んでもらった方がイイかなぁ。
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「そば処泉屋」さんを出たら、次はお隣の「加賀の井」さんです。今回で、三回目になります。今回も買い求めたのは、「加賀の井純米吟醸4合瓶」(1,404円)で、3回とも同じものです。三女が新潟大学に入学して引越しの帰りに、長女が大のファンの高橋留美子さんのアニメキャラクターの付いた「ふじの井」さんの日本酒をお土産に持ち帰ったところ、歴史好きの長女が、「新潟なのに「加賀の井」というお酒があってね、加賀の殿様が~云々」と講釈を始め、それを聞かされた後、次に新潟へ行ったとき「加賀の井」を買い求め、家に帰り呑んでみるととても美味しく、私が日本酒ファンになるきっかけになったお酒の一つです。ただ、生憎新潟へ出かける時、糸魚川通過は、早朝か夜間になってしまい、「加賀の井」さんになかなか立ち寄ることができません。とても残念です。
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それと、早朝富山を出て、真っ直ぐ糸魚川本町へ向かったかのように書いていますが、実はその先に、糸魚川押上の「雪鶴」蔵元へ。蔵元のホームページの案内では朝8時から営業とあったので、早く着いたら行ってみようと決めていました。訪ねると、(たぶん)蔵元夫妻とお孫さん、店内お掃除中、でもあっさり入れてもらって、「どちらから来られました」「富山です」「富山なら美味しいお酒、いっぱいあるじゃないですか」から始まって、直ぐに打ち解けて、何か近所の豆腐屋さんに朝餉の味噌汁の具を買いに行ったみたいに、「雪鶴純米吟醸無濾過生原酒4合瓶」1,458円を買って来ました。こちらの酒蔵を訪ねるのは、今回初めてです。雑誌や日本酒関係の本にも取り上げられている、けっこう有名な蔵元さんなのですが、蔵元だからといって私のような日本酒が好きなだけの素人庶民を見下すでもなく、また客だからといって変にへりくだることもなく、普通に接して下さる、新潟へ来るといつも感じるこの水平志向が、私はとても好きです。
yukitsuru_souji yukitsuru

本当に、富山や金沢で、専門店で日本酒を買うの、精神力要ります。
酒に限らず。
専門店経営するのも。

 

ponpon の紹介

本と映画とパソコンと写真とお酒が大好き。
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