大石芳野さんが金沢へ来た!4 スライドトーク 1

 大石芳野さんが金沢市(近江町)の講演会(8/4)日で話されたスライドトークの内容をご紹介します。(一部)

-(photo) 飯館村の田んぼの写真で、セイタカアワダチソウが生えている写真(写真集『福島FUKUSHIMA土と生きる』(以下、写真集と略す)2・3頁)
-(大石さん) 「田んぼが放射能汚染で耕せなくなって、あちらこちらこういう状態です。田んぼが耕せなくても、内緒で戻って草取りをしに来る人もいます。セイタカアワダチソウの後には、柳が生えて来るのです。柳が生えているところもありました」
-(ponpon) 私のところでも、ずっと昔、減反政策の休耕田が翌春には柳だらけになって、引っこ抜くのも大変、なかなか燃えない(ダイオキシンが問題化してなく)、田んぼの復元が大変でした。放射能汚染の田んぼを人力だけで復元できるわけではないし、どうなるのだろうと思う。

-(photo) 山村の田んぼに雪が積もっている写真(写真集16頁)
-(大石さん) 「飯館村は山の方なので、雪が深く、寒い。雪が降ると線量が下がることが多く、下がった時だけ公表されるていくと、皆さん怒っています」

-(photo) セーラー服をきて、悲しそうな表情でフルートを握り締める女子生徒の写真(写真集27頁)
-(大石さん) 「吹奏楽部でフルートを吹いていると、津波でなくなった祖父母のことや家が流された辛いことを忘れることができると話してくれました」

-(photo) 山に囲まれた山村の写真(写真集30頁)
-(大石さん) 「葛尾村です。交通死亡者ゼロを続けている村です。誰も居ません。戻りたいと言っている。しかし、これだけ山に囲まれていると難しいかなというのが率直な感想です」

-(photo) 一般道交差点の手前に福島県と書かれた3個の保安柵で通行止になっている前で、ドラッグストアでお徳用60枚入り1箱700円とかで売っていそうな立体三層構造の不織布のマスクをして、制服にヘルメット、素手で誘導棒を構えた若い警察官がこちらに向かって何か言っている、向こうにバスが止まっている写真(写真集36頁)
-(大石さん) 「警察官が立っているその先が20km圏内です。全国から警察官が来ています。「入るな!」と警棒を私に向けました。この警察官は、私を叱っているのです。
 私がびっくりしたのは、こんな若い警察官をどうして20km圏内のここに立たせているのかということです。こんな若い人はいけないんじゃないの。私ほどの年配者ならともかく。こんなに若い人を20km圏内に立たせていいのかって言うと、交替で後ろのバスで休みますからって答えるんだけれども。
 こういう在り方が‥‥。福島の人のこと、あんまり考えていませんよね、国も、行政も、東電も。この警察官の健康や命も、何も考えていないんです。一度災害や事故が起きたとき、国や行政は、私たちのことなど何にも考えてくれないということが、こういうとこに表れていると思うんです」   (つづく)

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